この2ヶ月の絶不調は正直予想していなかった。
悔しいし、なによりしんどいのはしんどくて辛かった。
6月、7月中は色んな事を試行錯誤したが一向に体調は良くならず、悪くなる一方だったので俺はその時は、
「このぐらいしんどくなるのが今の俺には当たり前だ」
と思ってやり過ごした。
「17歳で勉強が全く出来なくなった自分が去年から学業復帰して、この結果は当たり前。
これまでの進んで来たスピードを考えるとこれが当然」
そう思うしか無かった。
俺は病気になってからほぼずっと同じ精神科の先生か、その先生の弟子に診てもらってきた。
だから、俺の病気を治す上での考えは結構その先生によるものが多い。
しかし、その先生が昨年末に亡くなって新しい主治医になった。
初めはなかなか新しい先生に慣れなかった。
前の先生のお陰で今の自分がある事もあり、なかなか新しい考えを受け入れられずにいた。
俺が今回の不調に陥った時は
「今までの自分の進んで来たスピードを考えるとこれが当たり前かなと思います」
と俺は言った。
しかし、先生は「う〜ん、そうか…。」
という感じだった。
俺が大学に入学する前も
「自分は今年度はなんとか通信制高校を卒業出来、大学にも合格出来ましたが今までの自分から考えて、
来年度から大学生活を送る事は普通に考えて無理なので、8年かけて大学を卒業出来たらいいと思います!」
と言った。
しかし、先生は
「そうか。でも、この1年頑張った事は自信になるはずやから、それを忘れずにな!」
とか言うてくれた。
俺はそんな先生の様子をみているとふとある感情が芽生えてくるのをここ数日感じた。
俺は学業復帰するのに6年かかった、そんな人間が普通にこれからみんなと一緒に大学生活を送れるはずが無い。
そう思っていた。
しかし、今の先生は俺が体調を崩したというと
「そうなんか…。どうしたんやろなぁ…」
という感じの様子をみせる。
その様子をみていると、あたかも俺が体調を崩す事がおかしい事の様に感じられるのだ。
俺は長い間苦しかった事から、
「俺は人とは違う人間」
「俺は他の人と一緒にはなれない」
と自分の心に蓋をしていたかもしれないことに気が付いた。
そして、自分の永遠の夢である
「普通の人になること、病気が治って健康な身体になること」
をいつか遠い未来に、叶えられるかどうか分からない夢だと思っている自分がいたことにも気がついた。
でも、この先生となら今まで感じなかったスピードで進めるのでは…?
新しい先生になった事で全く新しい感覚を見つけられ、その時俺は今までと違う自分、想像もしていなかった様な自分になれるのでは…?
と期待や希望を持たせてくれた様な気がした。何となく。
だから、俺は新しくこのような考えも持ちながら、また試行錯誤してみようかなと思った。
この考えをもってみてしんどかったら、また違う試行錯誤をしてみよう。
とにかく、俺は自分の夢をもう少し近くに感じてもいいのかも知れないと思った。
そのために少しずつ変わっていく。これからも!!!
まず8月はまだ学校が無いし、暑いので休みながら少し遊ぶ。暑さの中で少し作業もしてみる。
そして、9月半ばからの後期に向けてなんとか体調を立て直そうとする!
他の子が「前期を頑張った後の楽しい、有意義な夏休み」を過ごしていると思うとすごく悔しいが、また後期から仕切り直し!
目指すは平々凡々‼︎