俺は今放送している、パーフェクトワールドという恋愛ドラマを毎回録画して観ている。
とても素敵なドラマだ。
病気になってから観るドラマ、2回目の退院後に観るドラマでこんなに感動するドラマは2作目かも知れない。
2016年の春から夏にかけて、月9で「ラブソング」というドラマがやっていた。
俺が今まで観たドラマの中で一番好きなドラマである。
ラブソングは、吃音を抱えた主人公の女性が音楽と出会い、福山雅治演じる臨床心理士に恋し、その出会いで自分を受け入れて変わっていく話である。
そのラブソングで俺が一番好きなシーンがある。
主人公の女性が、
「私は吃音です。言葉が詰まってしまい上手く話す事が出来ず、この事が恥ずかしくて今までバレない様に過ごそうとしてきました。
そのせいで会社の上司や仲間達には……沢山迷惑かけたと思います。
もっと自分を出す勇気を持ってればよかったなって思います。
今日はほんとの私を見て下さい。」
そして主人公のライブが始まる、というシーンである。
俺はこのシーンを観た時、すごく心動かされた。
主人公が今までバレない様に隠していた「吃音」というハンデを受け入れ、皆んなの前で堂々と
「自分はこうです‼︎」
という事を言ったのだ。
それからかも知れない、俺は結構誰にでも「俺(僕)は、うつ病です」と言う様になったのは。
言える様になったのは。
そういう事が言える様になったきっかけはあのドラマかも知れない。
あのドラマがあった事で自分は一歩前へ進める様になったと思っているし、内容も好きで一番好きなドラマなのである。
あれから丁度3年経って、今は「パーフェクトワールド」というドラマを観ている。
車椅子の青年と健常者の女性の恋愛の話である。
俺はこのドラマを観ているとどうしても、自分自身と自分の彼女に登場人物を置き換えて、感情移入してしまう。
俺の彼女は体力があまり無いが、まぁ健康で普通の女の子と言っていい。
で、俺は「うつ病」というハンデを持った自分と「車椅子」というハンデを持った「彼氏の男性」に自分を重ねて観てしまう。
その男性が「障害者の自分が健康な彼女と付き合っていていいのか…?」という気持ちが物凄く共感出来るのだ。
俺はうつ病でしかも18歳と若い彼女の彼氏である事をいつも申し訳無く思っている。
彼女は俺に特に文句も言わず、俺と10ヶ月以上も付き合ってくれている。
これはものすごい事である!
俺にとっては物凄く嬉しい事である!!
障害なんて無い方がいいに決まっているし、健康な人同士で恋愛した方が楽だしいいに決まっている。
でも、ハンデを持っている人だって恋愛したい!!!幸せになりたい!!!
俺だって!!!!
俺はそのためには、ハンデを持っていても幸せなるためには、普通の人より魅力を持つ事だと思っている。
俺の魅力は「優しさ」や「思いやり」だと思っている。
その点ではそんじょそこらの人には負けないのでは無いかと思っている。
そして、ある程度の事は諦める事も必要だと思っている。
でも、パーフェクトワールドに出てくる彼氏と俺の違いは「治る病気」か「治らない病気」かだと思う。
俺のうつ病は治る病気である。
いつかは治るのである!
それは、本当に途方もなく幸せな事だと思う。
俺も彼女もまだまだ若いからずっと恋愛関係が続くという事も無いかも知れない。
その内お互い、違う相手と付き合う事もあるだろう。
でも、今の時点で普通の女の子であるあの子が、うつ病で6歳も年上の俺と付き合ってくれているというのはとても有り難い事である!
勿論、それだけでは無いだろう。
ただの親切心だけで付き合っている訳では無いだろう。
俺の魅力をあの子が気に入ってくれているから、付き合いが続いているのだろう。
俺はあの子に「かわいいだの、べっぴんさんだの、大好きだの」言っているがあの子は「ありがとう、私もよ。」
と言うだけで直接「好き」とは滅多に言わない。
しかし、あの子も心の中では俺の事が大好きで大好きで仕方なくて、本当は「大好き!カッコいい!優しい!素敵‼︎」
と言いたいが恥ずかしくて言えないだけかも知れない。
そうだ、そうに違いない!やったぞ俺!!!
まぁ、「ありがとう、私もよ」だけで充分あの子の気持ちは俺に伝わるからそれでいいのだが笑
それだけで嬉しいのだ。
だいたい言わないでも分かるお互いの事も、少しだけど分かり出しているつもりである。
3年前、やっと調子がいい時が少し出てきて病気と向き合うようになっていった自分が、今は大学生で彼女もいるのである。
それが嬉しいから、ドラマの内容がよりしみるのだと思う。
1周年までまだあと1ヶ月半程あるのだが、俺はもう彼女への記念プレゼントを買ってしまった笑
これからも色んな事を乗り越えて行きたい‼︎